こんにちは、TYT不動産水野です!
「不動産を買いたいけど、損はしたくない」「いつ頃買えばいいかわからない」
と思っている人は多いのではないでしょうか。
今回は、引っ越しなど個人的な理由やイノベーションや経済的なショックの理由を除いて、現在私がこの時点で購入に1番適したタイミングをお伝えしていきます。
そこで、この記事では不動産を購入するにあたってのタイミングを時代背景と共に解説していきます!
この記事は次のような人におすすめ!
・住宅購入を考えていてタイミングを知りたい人
・不動産投資をしたい人
不動産は高額なお買い物になってくるので、絶対にミスはしたくないと思います。
なのでこの記事を読んで時代背景を知り、今後ご自身ご家族に合ったタイミングで不動産購入できるように参考にしてください!
それではご覧ください!
目次
日本の不動産市場
まずは、時代別に不動産市場を解説していきます。
日本の不動産市場は、地域によって大きく異なる動向を見せていますが、一般的な傾向として以下のような価格推移があります。
引用:国土交通省「不動産価格指数(住宅)(令和6年1月分・季節調整値)」
1980年代後半〜1990年代初頭:バブル経済
1980年代後半は日本経済がバブル景気に沸く中で、不動産価格は急速に上昇しました。
この時期は、東京都心部を中心に不動産の価格が非常に高騰し、全国的にも地価も上昇しました。
1990年代:バブル崩壊後の調整期
1990年代に入るとバブル経済が崩壊しました。不動産価格は急落し、多くの不動産が価値を失いました。
この時期は「失われた10年」とも呼ばれ、長期にわたるデフレと経済の停滞が続きました。
2000年代〜2010年代:緩やかな回復と再びの上昇
2000年代に入ると、経済の徐々な回復と共に不動産市場も安定を取り戻し始めました。
2008年にはリーマンショックが起こり、世界的な株価下落、金融危機に陥り不動産業界にも大きな影響を与えました。
その後2010年代に入ると、アベノミクスの経済政策や2020年東京オリンピックの開催決定などが追い風となり、都市部を中心に不動産価格は再び上昇しました。
2020年代:コロナ禍とその影響
新型コロナウイルスの流行が2020年に始まると、不動産市場にも大きな影響が出ました。
特に商業不動産は、リモートワークの普及によりオフィス需要が減少し、一部で価格が下落。
一方で、住宅市場では、より広いスペースや自然に近い場所への需要が高まり、郊外の住宅価格が上昇する地域も見られました。
今後の不動産の状況
結論からいうと、「物件購入は今が1番買いやすい時期」です。
何故かというと以下の理由が考えられます。
- 物価高に対しての給与水準の停滞
- 建築職人の人員不足
- 建築資材の物価高騰
- 今後の金利上昇の可能性
上記の理由で今後不動産の状況は悪化していく可能性は非常に高いです
小ネタとしては
現在ドイツを中心に3Dプリンターを使って家を作るという産業が新たに出来てきまして、日本でも予約待ちと言うニュースを先日目にしました。
個人的にはとても興味がありますし、イノベーションとしてはすごくいいのですがインフラがまだ追いついていないのですし、現在だと開口部が制限される事や保険など他にも様々な障壁があり実用までに10年以上はかかるので待つにしては時間がかかると思います。
物価高騰に対しての給与水準の停滞
物価高に対して給与水準が追いついてないという理由です。
出典:平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)|厚生労働省
2000年の平均給与は461万円で、 2018年は433万円と平均給与が減少していることがわかります。
直近20年間は400万円台前半と横ばいで推移しています。つまりここ20年間日本の給与水準は上がっていないのがわかると思います。
会社にもよりますが、全体的に会社の業績が悪いと社員に給料として還元できる割合が少なくなり、全体的に給与が上がらないとお金を使わなくなるので、余計に会社の売り上げがより悪くなる一方です。
2009年の平均給与の下落は、前年に起こったリーマンショックの影響によるものです。
社会情勢が変わると、全体の給与水準にも影響が出ることがよく分かりますね!
建築職人の人員不足
少子高齢化に伴い人口減少の影響により、さまざまな業界で人手不足が問題視されています。
「働き手の高齢化」「給与水準の低さ」「建設業の需要拡大」があり職人不足による人件費の上昇があります。
また、働いている人の年齢を見ると、55歳以上の割合が増え29歳以下が減少していることから高齢化が非常に進んでいます。
今後も人件費の上昇は避けられず、物件価格高騰に繋がっています。
2025年には、建設業の労働人口が約90万人不足すると予測されています!
建築資材の物価高騰
ウッドショック
出典:一般社団法人建設物価調査会HP 建設物価 建設資材物価指数
日本は建築木材の7割を輸入に頼っていました。今まで輸入していた木材が日本に入ってこなくなったので木材の価格高騰が起こりました。
まずアメリカではコロナ禍でリモートワークが普及していき、家賃の高い都心に住むより、郊外に家を建てて移住する人が増えたことがきっかけの一つとなっています。
また同じ時期に中国でも住宅の需要が大きくなりました。
世界的な建築需要の増加と森林資源の減少が起因し、木材の需要と供給のバランスが崩れ、価格が急騰しているのです。
さらに日本は建築木材に対する基準が厳しいため、今回のコロナウィルスの件で、
「基準の厳しい日本に輸出するよりも、アメリカや中国に輸出したほうがいいよね」
という風潮になってきたので、木材価格はコロナ発端のインフレが落ち着けば価格の上昇は抑えられるとは思いますが、価格が下がることはないと予想されています。
アイアンショック
ウッドショックだけではなく、木材価格と同様に鉄の輸入価格も上昇しています。
この鉄価格の急激な高騰のことをアイアンショックといいます。
鉄筋や鉄骨などはマンションやビルに使用されるだけではなく、住宅設備にも使用されていますので建築資材と住宅設備の両方の価格に影響を与えていることになります。
鉄の価格が上昇した要因は、ウッドショックと同様にアメリカ・中国での住宅需要の増加です。
コロナ禍が少し落ち着いた際に経済活動が再開され、世界的に住宅需要が急に増加しました。
特にその2カ国で住宅需要が高まり、そのため鉄を多く使用するのでそれに伴って主原料の鉄鉱石が不足する事態になり価格高騰を引き起こしています。
日本は鉱物資源の多くを輸入に頼っていて、鉄鉱石については100%輸入に依存している状態です。
世界的な供給不足により、価格が高騰する影響を受けても輸入に頼るしかないため建築資材の高騰は避けられないと予想されています。
日本も今後物価高がさらに顕著になると予想しているため今後は一戸建てが夢のまた夢になる可能性が高いと私は考えています。
特に建築資材をみるとコンクリートや鉄の上昇が著しいです。
その証拠に一昔前は鉄骨やコンクリート造の家もちらほら建っていましたが、今は木造が圧倒的に多いですよね!
住宅金利上昇の可能性
日本は現在歴史的な低金利ですが、実は少しずつ金利が上昇しています。
フラット35では、2016年8月は0.83%⇒2024年4月は1.82%と少しずつ上昇しています。
世界的には金利を上げている中で、日本だけが低金利政策を維持しています。この世界の流れの中で日本の低金利政策も終わりが来る日も近いと予想されます。
経済的なショックやリーマンショックの時に不動産価格は下落しましたが、直近のコロナショックだと実は価格は下落せず上昇基調になっています。
なのでショックが起こっても必ず不動産の価格が下がるわけではないです。
さらに住宅金利も今後上がって行きますので今が1番買いやすい時期であるのは間違いなさそうです。
現在の傾向
大都市圏の中心部では依然として高い需要があり、不動産価格は安定しているか、さらに上昇している地域もあります。
一方で、地方や郊外では人口減少の影響で低迷する地域もあり、二極化が進んでいます。
これらの動向は、投資や居住の計画を立てる際に非常に重要な情報源となります。
不動産はバブル後の「失われた10年」や「リーマンショック」を除くと実は株価より堅調に推移しています。
今後も地価の上昇や世界的なインフレから収入が大きく上昇する見込みが仮定すると住宅ローンを組もうとすると組むタイミングは今がベストだと言えます。
現状として2023年に比べ2024年に入り、体感ですが住宅ローンが通らない人は3割ほど増えている気がします。
すでに物価高騰が始まっている可能性が高いですね!
まとめ
以上、物件購入のタイミングや不動産市場を時代背景と共に解説させていただきました!
それでは、今回の内容をおさらいします。
・地域によっては不動産価格が二極化している
・資材価格の高騰が続いている
・金利が上がると思われるので、今後住宅ローンがより通りづらくなる可能性がある
少し暗い話になってしまいましたが、上記はあくまで今後10年の私の予測で現在は住宅金利はかなり低い水準にありますのでまだ購入しやすい環境にあります。
不動産を購入する際には、これらの長期的な価格推移を考慮し地域特性や将来の市場予測をしっかりと分析して、ご自身ご家族にとっていいタイミングで購入するにあたっての参考になればと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございます!