こんにちは、TYT不動産水野です!
最近、元農地を宅地に転用した物件を検討される方が増えています。
しかし、「地盤は大丈夫なの?」「災害時に危険じゃない?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、元農地の物件を購入する際の地盤リスクと安全対策について詳しく解説します!
この記事は次のような人におすすめ!
・元農地の物件を検討している人
・地盤の安全性に不安がある人
・災害リスクを考慮して物件を選びたい人
地盤の問題は見た目では分かりにくいですが、家の安全性に直結する重要な要素です。
この記事を読んで、安心して物件選びができるようになりましょう!
それでは、ご覧ください!
元農地の地盤特性
近年、後継者不足などの影響から田んぼや畑などの土地が余り、「元田んぼ」や「元畑」の土地が売却されることも増えてきました。
田んぼや畑だった土地は周囲に高い建物などがなく、工場地のように土壌汚染などを心配しなくても良いです。
見晴らしが良いことが多いため、環境がよく住みやすいというイメージがありますが、住宅を建てるときはいくつか注意したい点があります。
元農地の地盤には以下のような特徴があります。
・柔らかい土壌が多い
・保水性が高い
・不均一な地層構造の可能性
これらの特徴は、建物の安定性に影響を与える可能性があります。
法規制と安全基準
通常、田んぼや畑は「農地」として扱われていますが、土地が農地のままだと家を建てられないことがあります。
農地を宅地に切り替える「農地転用」などの手続きをする必要があります。
「市街地区域」に指定されていない場合、家を建てることができません。
農地転用などの申請を行う必要がありますが、手続きには費用・時間がかかりますので農地だった土地に家を建てる際は、家が建てられる区分に当てはまるか確認しましょう。
日本の建築基準法では、安全性確保のために以下のことを確認する必要があります。
・建築前の地盤調査が義務付け
・調査結果に基づく適切な基礎設計が必要
・必要に応じて地盤改良を実施
これらの規制により、元農地であっても安全な建築が可能となります。
地盤調査と改良の重要性
田んぼや畑だった土地は、地盤が軟弱であることが多く、そのまま家を建設すると地盤沈下などを引き起こす恐れがあります。
特に田んぼで離農してからそれほど期間が経っていない場合は、地盤の水分量が多く柔らかいため注意が必要になります。
田んぼや畑だった土地に家を建てる際は、必ず地盤調査を行い必要に応じては地盤改良工事を実施しなくてはならないため、土地自体の価格が安くても、家を建設できる状態にするにはお金がかかる場合があるので予算に組み込んでおくと良いでしょう。
地盤調査では主に「地盤の強度」「地下水の状況」「地層の構造」を確認します。
問題がある場合は「杭打ち工法」「土の入れ替え」「地盤の固化処理」などを用いて家を建設できるように、地盤改良工事が行われます。
他には、田んぼや畑には電気・ガス・上下水道などのインフラが整っていないことが多いため、住宅地に比較的近い場所にある土地であれば費用は少なく済みますが、住宅地から離れた場所にある土地の場合は工事しなければならない距離が延びるため費用の負担も大きくなります。
住宅ローンは、土地や住宅を担保としてお金を貸してくれるため、資産価値がないと見なされると借入れできない場合があるので、事前に確認することをおすすめします!
災害リスクの確認方法
事前にどういった災害が考えられるかを確認しておくと土地選択の指標にもなりますし、対策も立てやすいでしょう。
元農地の災害リスクを確認するには、「ハザードマップの確認(洪水・土砂災害など)」「過去の災害履歴を調査」「周辺の水路や排水設備の確認」を知ることで、未然に防ぐことができます。
他には、不動産業者に「地域特有の災害リスク」「過去の水害情報」「近隣での地盤トラブル事例」などを確認し把握することで、より有効的な情報を知れるでしょう。
まとめ
以上、元農地の物件を購入する際の地盤リスクと安全対策についての解説をしました!
それでは今回の内容をおさらいしていきましょう!
・元農地は地盤が弱い可能性があるが、適切な調査と対策で安全性を確保できる
・建築基準法による規制で、安全基準を満たす建築が義務付けられている
・地盤調査と必要に応じた改良工事が重要
・ハザードマップや過去の災害履歴を確認し、災害リスクを把握する
・不動産業者の地域情報も活用しよう
元農地の物件を検討する際は、地盤や災害リスクについてしっかりと確認することが大切です。
適切な調査と対策を行えば、安全で快適な住まいを手に入れることができます。
ご自身ご家族の安全を第一に考え、慎重に物件選びを進めてください。
地盤や災害リスクについて詳しく知りたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!